美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

油性原料~炭化水素など~

油性原料最後のお話です。

石油から採取されるものをまとめて「鉱物油」と言います。特に覚えておきたいのは「流動パラフィン」や「ワセリン」です。これらはクレンジングクリームなどの原料として美容の化学にて長いこと扱われてるところです。また、口紅やスティック状の香粧品には「マイクロクリスタリンワックス」などの固形のものが使われています。

炭化水素でも動植物から採取されるものの代表として「スクワラン」というものがあります。鮫の肝油から採取される「スクワレン(名前からしてアルケン、つまり二重結合あり)」を水素付加したものがスクワランです。少し難しい話になりましたので、端的にまとめると

鮫の肝油からスクワレン、これをベースに得られるのがスクワラン

ということです。

その他について覚えておきたいのは
高級アルコールの「セタノール」と合成樹脂の「シリコーン油」です。
セタノールは乳化を促進したり、粘度を与えたりします。
シリコーン油は低粘度のシリコーン樹脂で、水を弾く撥水性を持つだけでなく、安定性が高く、光沢や滑性にも重要な役割を果たします。

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