美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説15

第27回美容師国家試験「物理・化学」より引用

香粧品に用いられる無機顔料とこれを配合する顔料の次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

① 酸化鉄 ー 着色顔料
→◯ 酸化鉄(ベンガラ含む)、酸化クロム、カーボンブラックなどは代表的な着色顔料です。なお、カーボンブラックには発ガン性のベンゾピレンが混入しやすいため、混入量が厳格に規制されています。

② 酸化チタン ー 白色顔料
→◯ 白色顔料は酸化チタンと酸化亜鉛酸化亜鉛亜鉛系化合物であるため、収れん作用も持っています。

③ タルク ー 体質顔料
→◯ タルク、カオリン、マイカは代表的な体質顔料です。タルクはパウダーに使われることが一般的ですが、発ガン性のアスベストを含むため、その混入量が厳格に規制されています。

酸化亜鉛 ー 着色顔料
→×(正解) ②でも触れましたが、酸化亜鉛は酸化チタンとともに代表的な白色顔料です。酸化亜鉛は酸化チタンに比べると隠ぺい力は劣りますが、白色顔料としての特性に加えて収れん作用や消炎作用も持ち合わせております。

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