美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説19

第28回国家試験より引用

シャンプー剤に用いられる配合成分とその配合目的に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
① 第四級アンモニウム塩は、洗浄剤である。

→×(正解) 第四級アンモニウム塩は帯電防止効果に優れた陽イオン界面活性剤であるため、洗浄剤ではありません。なお、同じ陽イオン界面活性剤でも、ベンザルコニウム塩化物などは殺菌効果があり、逆性石鹸として用いられています。

② 硫黄やジンクピリチオンは、フケ防止剤である。

→◯ シャンプー剤の配合成分として、ふけやかゆみを防止するジンクピリチオン、清涼感をもたせるメントールなどは国家試験頻出です。

③ メントールは、清涼感を与える。

→◯ メントールは代表的な局所刺激剤として、頭皮に清涼感を与える物質です。カンフルも合わせて覚えておきたいところです。

高級アルコール合成洗剤は、陰イオン界面活性剤である。

→◯ 「洗剤」とあることから洗浄剤であり、洗浄作用は陰イオン界面活性剤のもつ特性と言えます。

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