石けんについてのお話をします。
石けんは油脂を「アルカリで加水分解(これをけん化と言います)」した際に、保湿でお馴染みグリセリンとともに生じる脂肪酸のアルカリ塩です。平たく言えば、油脂を分解して得られるということです。
このときに使うアルカリが水酸化ナトリウムならば固形石けんに、水酸化カリウムならば液状石けんになります。
いずれの石けんも臨界ミセル濃度に達すると、陰イオン界面活性剤として洗浄作用を示します。ただし、合成石けんを除く石けんは「カルシウムイオンやマグネシウムイオンを多く含む硬水」の中では十分な動きが取れず洗浄力が低下してしまいます。天然温泉だと固形石けんが十分に泡立たなくなるケースがありますね 。
市販されている石けんには大きく分けて2種類の製法があり、「透明石けん」だけは「枠練り法」、その他の石けんは「機械練り法」が用いられます。以前は製法の内容自体も重要でしたが、今は教科書でもほとんど触れられなくなりましたので、製法とそれに当該する石けんの種類だけリンクできれば十分でしょう。
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