美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

界面活性剤~種類と特徴~

界面活性剤は4つの種類に分けられます。
それぞれどんな風に使われるのかを見て行きましょう。

「陰イオン界面活性剤」
これが一番典型的なものです。一言で言えば「洗う」ために用いられます。「石けん」や「アルキル硫酸ナトリウム」がこれに当たり、洗剤などに広く用いられています。

陽イオン界面活性剤」
柔軟効果、帯電防止効果、殺菌効果をもち、負に帯電する石けんとは逆に正に帯電することから「逆性石けん」とも言われます。代表例としては「第四級アンモニウム塩」、これは何かとよく出題されますので覚えるまで今夜は寝ないで下さいね。他にはベンザルコニウム塩化物など、塩素系化合物も殺菌作用をもつ陽イオン界面活性剤としてはたらきます。

「両性界面活性剤」
酸性溶液中では(水素イオンH+が多いのでこれを受け取り)陽イオンアルカリ性溶液中では(水酸化物イオンOH-に水素イオンを渡すから)陰イオンになります。
国家試験でも出たことあるのでもう一度

酸性溶液中では陽イオン
アルカリ性溶液中では陰イオンに

この界面活性剤は刺激が弱く、ベビーパウダーに使われたりします。また天然の両性界面活性剤である「レシチン」は使用感がソフトなクリームの乳化剤として使われていますね。

「非イオン界面活性剤」
イオンにならない界面活性剤で乳化力や可溶化力に優れていて、クリームや乳液に古くから用いられています。

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