美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説26

第29回国家試験より引用

香粧品に関する次の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。

① 酸化染料 ー パラフェニレンジアミン
→◯ 永久染毛剤に含まれる中間染料体です。酸化されることで発色しますが、アレルギー反応を引き起こす場合があるので、使用の48時間前にパッチテストを行う必要があります。

② パーマネントウェーブ用剤(第2剤) ー 臭素酸カリウム
→◯ 過酸化水素水とともに酸化剤として働き、毛髪内のシスチン結合を再形成します。ただし、過酸化水素は脱色作用もあるので使用には注意が必要です。

③ パーマネントウェーブ用剤(第1剤) ー チオグリコール酸またはその塩類
→◯ チオグリコール酸とシステインは代表的な還元剤で、アルカリ性条件下で毛髪内のシスチン結合を切断します。

④ 酸化染毛剤 ー システインの塩類
→×(正解) ③でも紹介致しましたが、システインはパーマネントウェーブ用剤です。

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美容師国家試験解説25

第29回より引用

香粧品に用いられる色材に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 酸化チタンは、白色顔料で、収れん・消炎作用をもある。
→×(正解) 酸化チタンと酸化亜鉛は代表的な白色顔料です。酸化チタンは抜群の被覆力や隠ぺい力を持ちますが、収れん・消炎作用は示しません。一方で酸化亜鉛は被覆力や隠ぺい力こそ酸化チタンに劣りますが、収れん・消炎作用も示すため、皮膚の消炎剤に配合されることもあります。

② 酸化鉄は、光や熱の影響を受けにくい着色顔料である。
→◯ 酸化鉄、カーボンブラックなどは出題頻度の高い着色顔料です。タルくやカオリンなどの体質顔料、酸化チタンや酸化亜鉛などの白色顔料などと合わせて無機顔料に分類され、一般に熱や光に対しても安定感があります。

③ 雲母チタンの持つパールのような光沢は、雲母と二酸化チタンの屈折率の違いから生じる。
→◯ 雲母チタンは無機顔料とは別枠の光輝性顔料に分類され、光の屈折率の違いを利用し、塗布した部分に光沢を与えます。

コチニールは、エンジ虫から得られる青赤色の天然色素である。
→◯ エンジ虫から得られるコチニール、植物から得られるクロロフィルやカロテンなどは代表的な天然色素ですが、総じて天然色素は熱や光によって劣化しやすいという欠点があります。

美容師国家試験解説24

第29回より引用

硬水と軟水に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 硬水中では、石けんがよく泡立ち、効果的な洗浄作用を発揮する。
→× 硬水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンが石けん分子と結合することで、石けん分子が油分子を十分に囲む(この状態をミセルとよび、ミセルが形成されて初めて界面活性剤が効果を示します)ことができず、洗浄効果が激減します。

② 軟水とは、カルシウムイオンやマグネシウムイオンを多量に含む硬度の高い水をいう。
→× これこそが硬水の定義です。カルシウムイオンやマグネシウムイオンの濃度が低い水を軟水と呼びます。

③ 一時硬水は煮沸すると軟化する。
→◯ 主に炭酸水素塩などは煮沸(加熱)により分解し、難溶性の炭酸塩を形成します。カルシウムイオンやマグネシウムイオンが沈殿することで、その上澄み部分は軟水と同じ状態になります。

④ 永久硬水は、カルシウムイオンやマグネシウムイオンが炭酸水素塩として含まれる水をいう。
→× 炭酸水素塩であれば煮沸で軟水にできるので一時硬水です。永久硬水は硫酸塩などを形成しています。硫酸塩は加熱によっても沈殿させることができない、つまり軟水に変えることができません。

美容師国家試験解説23

第29回より引用

次の化合物のうち、高分子化合物に該当しないものはどれか。

① ケラチン

→〇 ケラチンは美容の化学では「動物性タンパク質」の代表例として扱われております。タンパク質はアミノ酸をモノマー(単量体)としたポリマー(重合体)であり、その分子量は10000を超えているため、高分子化合物に相当します。なお、タンパク質は一般に生物(動物や植物など)由来の物質であるため「天然」の化合物になります。

 

ブドウ糖

→×(正解) ブドウ糖グルコース)は分子量180の単糖類です。分子量が10000に達していないため、これは低分子化合物の扱いになります。つまり、高分子化合物であるためには少なくとも10000以上の分子量を維持することが求められますが、美容師国家試験のための勉強としてはここの物質の分子量計算をする必要はなく、「高分子化合物=デンプン(ブドウ糖の重合体)、タンパク質、樹脂」くらいの覚え方で十分に対応できます。そもそも原子量が与えられていないため、分子量の算出は不可能です。

 

③ デンプン

→〇 ブドウ糖をモノマー(単量体)としたポリマー(重合体)であり、やはり分子量は10000以上になるため高分子化合物になります。また、デンプンは植物体内に存在することから「天然高分子化合物」に分類されます。

 

④ コラーゲン

→〇 動物体内の細胞間に存在するタンパク質です。タンパク質であることから分子量は10000以上を維持しており、動物体内に存在していることから「天然高分子化合物」に分類されます。

 

なお、高分子化合物とは一般にごく小さい低分子化合物が多数集まり、互いに結合して大きくなった分子です。高分子化合物に達したものをポリマー(重合体)、それを構成する個々の低分子化合物をモノマー(単量体)とよびます。

 

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美容師国家試験解説22

第29回より引用

 

有機化合物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

 

➀ メタンは、最も簡単な構造をもつ飽和炭化水素有機化合物である。

 →〇 有機化合物はC(炭素)原子を骨格とする化合物群ですが、その中でも、メタンはC原子を1つしか持たないため、最もシンプルな有機化合物であるといえます。なお、メタンは化学式で表すとCHになります。

 

② プロパンは、燃料に用いられる飽和炭化水素有機化合物である。

 →〇 ①のメタンもそうですが、語尾の発音が「an」になる有機化合物はすべて飽和炭化水素(C原子間がすべて単結合・・・ここは流して結構です)になります。地域によっては「プロパンガス」が使われていることを知っていれば燃料であることはお分かりいただけるかと思います。

 

メタノールは、毒性が弱いので化粧水などの原料として使用される。

 →×(正解) メタノールは劇薬で、日常的に我々が使用することはありません。この文がメタノールではなくエタノールであるならば正しい内容の文になります。

 

エタノールは、皮膚に塗布するとさっぱりした感じを与える収れん作用を有する。

 →〇 エタノールは溶媒としてだけではなく、収れん作用や高濃度であれば殺菌作用も有しています。なお、亜鉛系やアルミニウム系化合物にも収れん剤として用いられているものがあることを忘れないように気を付けてください。

 

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美容師国家試験解説21

第29回より引用

エタノールに関する次の文章の( )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。

 

エタノールの( A )は極性をもつために、エタノール分子間で( B )が生じている。エタノールと水を混ぜると、エタノール分子は水分子によって取り囲まれ、( C )を作る。

 

① A=エチル基 - B=水素結合 - C=水和分子

 →× まずエタノールの構造を示性式で表しますとCHのエチル基とOHのヒドロキシ基(水酸基)によるCHOHとなります。このうちO(酸素)原子とH(水素)原子の両者による共有結合において、共有電子対が電気陰性度の大きいO原子の方に引き込まれることから少しだけーイオン(δー:デルタマイナス)、結果的に電子を取られかけているH原子は少しだけ+イオン(δ+:デルタプラス)という状態になります。この状態を極性と呼びます。したがって、極性をもつのはエチル基ではなくヒドロキシ基ということになります。

 

② A=エチル基 - B=イオン結合 - C=水和イオン

 →× 影響力のある極性をもつのはエチル基ではなくヒドロキシ基であるということは①にてお伝えしました。そして、あるエタノール分子のヒドロキシ基においてδ-であるO原子と、すぐ近くに存在するエタノール分子のヒドロキシ基においてδ+であるH原子とが引き合う(分子間力のひとつ)ことが起こります。完全なる+イオンとーイオンが引き合うのであればイオン結合ですが、少し(δ+)のH原子と少しーイオンなδーが引き合う場合、これはイオン結合ではなく、水素結合と呼ばれます。つまり、エタノール分子にイオン結合は存在せず、代わりに水素結合が働いています。

 

③ A=ヒドロキシ基 - B=水素結合 - C=水和分子

 →〇(正解) ①②よりエタノール分子内のヒドロキシ基のH原子とO原子の間に生じた極性により、エタノール分子同士が水素結合を形成するということはお伝えしました。ここに水(HO)分子が混合すると、水分子にもH原子とO原子の間に極性がありますので(要するにH-O間の共有結合には極性が生じる)、エタノールのO原子(δー)に水分子のH原子(δ+)が、エタノールのH原子(δ+)に水分子のO原子(δー)が引き寄せられ、結果的に水分子がエタノール分子を取り囲むようになり、これを水和と呼びます。

 

④ A=ヒドロキシ基 - B=共有結合 - C=水和イオン

 →× エタノール分子中に共有結合は存在しますが、この結合はイオン結合同様にあくまで「分子内」にあるものです。分子間ではありません。なお、分子間の結合としては水素結合とファンデルワールス力くらいを知っておけば十分です。なお、ファンデルワールス力とは同一分子間でなんとなく引き合う力ですのでごく弱いです。

 

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美容師国家試験解説20

第28回美容師国家試験より引用

高分子化合物の分類に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

① コラーゲンは、動物系の高分子化合物である。

 →〇 コラーゲン、エラスチン、キトサン、ゼラチンは代表的な動物系の高分子化合物として覚えておきましょう。なお、動物や植物、つまり生物体内に存在する物質は例外なく「天然」になります。

 

② ポリビニルアルコールは、化学的に合成された合成高分子化合物である。

 →〇 「ポリ」の語が付くものは基本的に人為的に重合することによって得られる人工物であり、この人工物のうち高分子化合物の条件(分子量10000以上)を満たしたものが合成高分子化合物である。

 

③ エラスチンは、植物系の天然高分子化合物である。

 →×(正解) ①でも紹介しましたが、エラスチンは「植物系」ではなく、「動物系」になります。なお、植物系の天然高分子化合物にはアラビアゴム、トラガントガム、デンプンなどが教科書にて紹介されております。

 

④ アラビアゴムは、植物系の天然高分子化合物である。

 →〇 ゴムの木の樹液に含まれる高分子化合物であることから、植物系天然高分子化合物に分類されます。

 

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美容師国家試験解説19

第28回国家試験より引用

シャンプー剤に用いられる配合成分とその配合目的に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
① 第四級アンモニウム塩は、洗浄剤である。

→×(正解) 第四級アンモニウム塩は帯電防止効果に優れた陽イオン界面活性剤であるため、洗浄剤ではありません。なお、同じ陽イオン界面活性剤でも、ベンザルコニウム塩化物などは殺菌効果があり、逆性石鹸として用いられています。

② 硫黄やジンクピリチオンは、フケ防止剤である。

→◯ シャンプー剤の配合成分として、ふけやかゆみを防止するジンクピリチオン、清涼感をもたせるメントールなどは国家試験頻出です。

③ メントールは、清涼感を与える。

→◯ メントールは代表的な局所刺激剤として、頭皮に清涼感を与える物質です。カンフルも合わせて覚えておきたいところです。

高級アルコール合成洗剤は、陰イオン界面活性剤である。

→◯ 「洗剤」とあることから洗浄剤であり、洗浄作用は陰イオン界面活性剤のもつ特性と言えます。

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美容師国家試験解説18

第28回美容師国家試験より引用

香粧品に用いられる色材に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 天然色素は、タール色素に比べて、着色力や耐光性、耐薬品性が優れている。

b 使用できるタール色素は、厚生省令によって品目が定められている。

c 微粒子酸化チタンは、紫外線遮断剤として用いられる。

d カーボンブラックは、不純物として、発がん性の疑いのあるアスベストを含みやすい。

 

① aとb   

→× aは正しくありません。天然色素は耐光性や耐薬品性が低いため、香粧品においてそれほど多くは使用されません。bは正しく、タール色素のことを法定色素と呼んだりもします。

 

② bとc

→〇(正解) cは正しく、微粒子酸化チタンは紫外線を散乱させることで皮膚への紫外線照射を緩和してくれます。

 

③ cとd

→× dは正しくありません。アスベストを含みやすいのは体質顔料のタルクです。カーボンブラックに含まれることがあるのはベンゾピレンです。

 

④ aとd

→× aにおいて、天然色素は耐光性や耐薬品性が劣ること、dにおいて発がん性の不純物の物質が異なることから正しくありません。

 

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美容師国家試験解説17


第28回美容師国家試験より引用

酸化剤と還元剤に関する次の文章の( )内に入る語句の組み合わせのうち、正しいものはどれか。

 

「パーマネントウェーブ用剤は、( A )などの( B )とアルカリ性物質を配合した第1剤(1液)と( C )などの( D )を含有する第2剤(2液)からなる。」

  A ー B - C - D 

① チオグリコール酸 - 還元剤 - 臭素酸カリウム  - 酸化剤

 →〇(正解) 第1剤の還元剤で毛髪内のシスチン結合を切断し、毛髪をロッドに巻き付けたうえで新しい組合せのシスチン結合を第2剤の還元剤により再形成することでパーマが成立します。また、このように第1剤(還元剤)と第2剤(酸化剤)によるパーマ剤を「二浴式」とよび、第1剤のみで、酸化剤を用いず、空気酸化によるシスチン結合の形成をさせるタイプは「一浴式」とよびます。

 

② 臭素酸カリウム  - 酸化剤 - チオグリコール酸 - 還元剤

 →× 酸化剤、還元剤とも具体例としては正しいですが、第1剤と第2剤の組合せがそのまま逆になります。

 

③ システイン    - 酸化剤 - 過酸化水素水   - 還元剤

 →× 物質の配列は正しいです。ただし、酸化剤と還元剤の補う場所が互いに逆です。

 

④ 過酸化水素水   - 還元剤 - システイン    - 酸化剤

 →× 還元剤および酸化剤の補う場所は正しいですが、その具体例となる物質が互いに逆です。

 

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美容師国家試験解説16

第27回美容師国家試験より引用

頭皮・毛髪用香粧品とその配合成分に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
① ヘアブリーチ剤 ー チオグリコール酸又はその塩類
→×(正解) チオグリコール酸は還元剤であるため不適です。ヘアブリーチ(脱色)は毛髪の黒色色素メラニンを酸化して分解することで可能になるため、少なくとも酸化剤が必要です。

② ヘアリンス剤 ー 第四級アンモニウム
→◯ 第四級アンモニウム塩は代表的な陽イオン界面活性剤です。陽イオン界面活性剤には静電気を防止する「帯電防止効果」があり、リンス剤に配合されます。

③ シャンプー剤 ー 高級アルコール合成洗剤
→◯ 「洗剤」とあるからには洗浄効果を示すので、陰イオン界面活性剤に属し、シャンプー剤として使用されます。

④ 酸化染毛剤 ー パラフェニレンジアミン
→◯ パラフェニレンジアミンは酸化染毛剤の「中間染料体」の一つです。酸化されることで発色されるまでは無色です。酸化されなくてもはじめから発色した状態にある「直接染料」のニトロパラフェニレンジアミンとの混同に気をつけて下さい。

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美容師国家試験解説15

第27回美容師国家試験「物理・化学」より引用

香粧品に用いられる無機顔料とこれを配合する顔料の次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

① 酸化鉄 ー 着色顔料
→◯ 酸化鉄(ベンガラ含む)、酸化クロム、カーボンブラックなどは代表的な着色顔料です。なお、カーボンブラックには発ガン性のベンゾピレンが混入しやすいため、混入量が厳格に規制されています。

② 酸化チタン ー 白色顔料
→◯ 白色顔料は酸化チタンと酸化亜鉛酸化亜鉛亜鉛系化合物であるため、収れん作用も持っています。

③ タルク ー 体質顔料
→◯ タルク、カオリン、マイカは代表的な体質顔料です。タルクはパウダーに使われることが一般的ですが、発ガン性のアスベストを含むため、その混入量が厳格に規制されています。

酸化亜鉛 ー 着色顔料
→×(正解) ②でも触れましたが、酸化亜鉛は酸化チタンとともに代表的な白色顔料です。酸化亜鉛は酸化チタンに比べると隠ぺい力は劣りますが、白色顔料としての特性に加えて収れん作用や消炎作用も持ち合わせております。

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美容師国家試験解説14

第26回美容師国家試験より引用

香粧品原料に関する次の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。

① 油性原料 ー キャンデリラロウ ー 口紅などのスティック製品
→○ キャンデリラロウ、カルナウバロウは代表的な植物性ロウとして覚えておきましょう。

② アミノ酸類 ー システイン ーパーマネントウェーブ用剤第2剤
→×(正解) システインアミノ酸の一種であり、パーマネントウェーブ用剤として用いられているのは正しいですが、第1剤の酸化剤として用いられています。


③ 高分子化合物 ー ニトロセルロース ーネイルエナメル
→○ ニトロセルロースは「半合成高分子化合物」であり、ネイルエナメルの皮膜形成剤として押さえておきましょう。セルロース自体は植物の細胞壁の主成分でもあることから天然高分子化合物になります。

④ 有機酸 ー クエン酸 ー酸性化粧水
→○ クエン酸や酢酸、乳酸は代表的な有機酸です。これらは弱酸性であるから、酸性化粧水に配合されます。

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美容師国家試験解説13

第26回美容師国家試験より引用

香粧品に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
① 制汗・防臭剤 ー パラフェノールスルホン酸亜鉛
→◯ 亜鉛やアルミニウム系の化合物は収れん剤として使われます。皮膚に塗布すると皮膚を引き締めて涼しく感じさせることにより発汗を抑制します。

② 酸化染毛剤 ー パラフェニレンジアミン
→◯ パラフェニレンジアミンは酸化染毛剤の染料中間体に分類されます。染料中間体は単独では無色ですが、酸化されると発色します。

③ ヘアブリーチ剤 ー 過酸化水素
→◯ 過酸化水素水から生じる酸素がメラニン色素を分解することにより毛髪の脱色が起こります。このときに使用する過酸化水素水はおよそ5%程度の濃度になっています。

④ 金属性染毛剤 ー ヘンナ
→×(正解) ヘンナ(ヘナ)はミソハギ科の植物を粉末化した染料であることから「植物性」になります。なお、「金属性」としては硫酸銀などの銀塩などが使われています。なお、ヘンナは実はパッチテストの実施が必要です。

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美容師国家試験解説12

第26回美容師国家試験香粧品化学より

制汗・防臭剤による体臭の防止方法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

① 香料を利用して悪臭をマスキングする。

→〇 発せられている悪臭を他の快適な香りでカバーします。デオドラント剤がその典型です。

② 収れん剤を用いて発汗を抑制する。

→〇 発汗を抑制するには皮膚に「涼しく」感じさせることが必要です。アルミニウムや亜鉛系の配合成分が有効です。

③ キレート剤を用いて金属イオンを封鎖する。

→×(正解) この文章自体に誤りはありませんが、金属を封鎖することは酸化防止には有効ですが発汗や体臭には何ら関係がありません。

④ 殺菌剤により微生物の発育・活動を抑制する。

→〇 アポクリン腺での微生物の活動が悪臭の原因になります。そのため、殺菌剤により微生物の活動を抑制することは体臭防止に大変有効です。