美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

石けん~4種の特徴を理解する~

前回は石けんの概論を紹介しましたので今回はその各論についてです。

「化粧石けん」は最もオーソドックスな石けんです。皮膚に対して刺激の少ない牛脂やヤシ油、パーム油などが原料に用いられます。これにラノリン、オリーブ油などを配合し、使用感をよくしたものがあの「過脂肪石けん」です。

「透明石けん」は枠練り法により製造される石けん(他は機械練り法)で、エタノールや砂糖が透明化剤として添加されます。洗顔石けんに用いられていることが多いです。

「薬用石けん」は殺菌剤などを配合していることから「医薬部外品」に分類される石けん(他は化粧品)。殺菌剤には塩素系化合物のトリクロロカルバニリド、ベンザルコニウム塩化物などが用いられます。なお、決して「抗生物質」は配合されておりません(国家試験で出題されたことあり)。

「合成化粧石けん」は耐硬水性が強く、硬水中でも洗浄力を維持できる洗浄剤で、硬水の多い欧米ではよく使われています。

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