美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

ネイル、まつ毛エクステンション用材料~まずは合成樹脂~

まずは合成樹脂から。
高分子化合物とはごく小さい分子がたくさん集まり結合して、大きくなった分子(一般には分子量1万以上)のことです。この場合の小さな分子を単量体(またはモノマー)、高分子化合物を重合体(またはポリマー)といいます。身近なところだと、デンプンは重合体でそのポリマーはブドウ糖です。
「合成樹脂」とは「可塑性をもった合成高分子化合物」です。可塑性とは自由に形を変えることができる(粘土みたいな?)性質です。合成樹脂はプラスチックとも言いますが、いずれにせよ加熱をすると柔らかくなって可塑性を示す「熱可塑性樹脂」が一般的ですが、加熱により硬くなる熱硬化性樹脂というのもあります。
ネイルやまつ毛エクステンションに用いられる合成樹脂はいずれも熱可塑性で、 ABS樹脂やアクリル樹脂がよく知られています。アクリル樹脂の中にはゲル状(固形)のモノマーが光を浴びて固くなる「光硬化性樹脂」というものもありますが、これも熱可塑性樹脂になるので注意してください。

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