美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説89

第39回美容師国家試験より引用

 

色剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

① タルクは、有機化合物である。

→× タルクは体質顔料に分類され、この体質顔料は白色顔料や着色顔料と同じ無機顔料に分類されます。従って有機化合物ではなく、無機化合物になります。

 

② 雲母チタンは、光輝性顔料である。

→〇(正解)光の屈折により、塗布した箇所に光沢を与えるのがこの光輝性顔料であり、主成分は雲母チタンです。白色顔料の酸化チタンとの混同に要注意です。

 

③ 酸化鉄は、体質顔料である。

→× 酸化鉄はベンガラに代表される赤色の着色顔料です。

 

④ すべてのタール色素は、国内で香粧品に使用できる。

→× タール色素は有機物であることから有機合成色素と呼ばれますが、国から認可された一部のものしか配合できないことから、法定色素とも呼ばれています。