美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

国家試験解説ー8

第25回美容師国家試験化学より

界面活性剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 陰イオン界面活性剤は、洗浄力がすぐれているものが多い。
→◯ 一般に洗浄を期待するために用いる界面活性剤は陰イオン界面活性剤であり、石けんはその代表例です。
② 非イオン界面活性剤は、クリームや乳液の乳化剤として用いられる。
→◯ 香粧品化学で出てくるクリームや乳液には大体の場合、非イオン界面活性剤が用いられています。
陽イオン界面活性剤は、毛髪の柔軟効果や帯電防止効果があるため、ヘアリンスやシャンプーに用いられるものがある。
→◯ 陽イオン界面活性剤の最も代表的な例は第四級アンモニウム塩です。これも含めてリンス剤ならではの静電気防止効果は陽イオン界面活性剤によるものです。
④ 両性界面活性剤のイミダゾリン型は、皮膚刺激性や眼粘膜刺激性が高いため、香粧品にはあまり用いられない。
→×(正解) 両性界面活性剤にはベタイン型とイミダゾリン型があります。現行の香粧品化学ではこの両者の名称すらほとんど出なくなりました。いずれにせよ、両性界面活性剤は「低刺激」であることが特徴であり、ベビーシャンプーにもよく用いられます。

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