美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説49

第33回美容師国家試験より引用。

界面活性剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
①非イオン界面活性剤は、逆性石けんともいわれ、第四級アンモニウム塩も含まれる。
→× 第四級アンモニウム塩と言えば代表的な陽イオン界面活性剤であり、帯電防止効果(静電気防止)を示し、リンス剤などに含まれています。

②陰イオン界面活性剤には、洗浄力のすぐれているものが多く、石けんや合成洗剤がある。
→○(正解) 陰イオン界面活性剤(アニオン型界面活性剤)は一般に洗浄目的の香粧品に含まれており、本問にある通り、洗浄作用が高いことが知られています。

陽イオン界面活性剤では、ベタイン型とイミダゾリン型が香粧品に用いられる。
→× ベタイン型、イミダゾリン型という表現自体が今やほとんど香粧品の科目では扱いませんが、これらは両性界面活性剤であり、いずれのタイプも低刺激でベビーシャンプーなどに使用されます。

④両性界面活性剤は、水溶液中でイオン化しないので、クリームなどに乳化剤として用いられる。
→× 「イオン化しない」とあるので、これは非イオン界面活性剤(ノニオン型界面活性剤)のことです。可溶化力に優れ、クリームや乳液中に含まれています。

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