美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説63

第35回美容師国家試験より引用

 

ヘアリンス剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

① ヘアリンス剤に用いられる第四級アンモニウム塩は、帯電防止効果がある。

→◯(正解) 第四級アンモニウム塩は頻出の陽イオン界面活性剤であり、帯電防止、つまり静電気防止効果かあります。そのため、リンス剤に配合されております。

 

② ヘアリンス剤に用いられる第四級アンモニウム塩は、陰イオン界面活性剤である。

→✕ ①でも触れましたが、第四級アンモニウム塩は陽イオン(カチオン)界面活性剤に分類されます。

 

③ 酸性リンス剤は、酸性の薬剤の使用後に用いられる。

→✕ 石鹸などのアルカリ性を帯びたものを頭皮に用いると、イオン結合が切断され膨潤します。それを元に戻すのが酸性リンス剤です。端的には「酸性の薬剤」ではなく、「アルカリ性の薬剤」の使用後に用いられます。

 

④ ジンクピリチオンは、清涼感を与えるために配合される特殊成分である。

→✕ 毛髪に用いる香粧品において、清涼感を与えるのはメントールであり、フケ防止をするのがジンクピリチオンです。

 

#美容師国家試験 #過去問解説 #香粧品 #陽イオン #界面活性剤 #リンス剤 #酸性リンス剤