美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

高分子化合物~天然と合成、それらの使い道~

単元的には少し戻りますが、しばらくは配合成分を。

高分子化合物というのは分子量が大きく、10000を超える化合物ですが、平たく言え大きな分子です。何かしらの生物に由来するものを天然高分子化合物、これに少し加工をした半合成高分子化合物、完全なる人工物な合成高分子化合物とがあります。

「天然高分子化合物」
実質的にはブタやウシかる得られる「コラーゲン」、「エラスチン」、エビやカニなどの甲殻類から得られる「キトサン」あたりを覚えておけば十分です。これらは保湿剤としてはたらきます。

「半合成高分子化合物」
植物由来の天然高分子化合物であるセルロースを加工した2種類を覚えましょう。1つは「カルボキシメチルセルロース、これは増粘剤に用いられます。もう1つはニトロセルロース」、これはカラーエナメルの皮膜形成剤です。「ニトロセルロース」については国家試験でもたまに扱われています。

「合成高分子化合物」
これは最低でも次の3種をぜひ。
「ポリビニルアルコール」はパック基剤の皮膜形成剤、「カルボキシビニルポリマー」は増粘剤、「ポリビニルピロリドン」はヘアスプレーの皮膜形成剤です。また、余力があればポリアクリル酸ナトリウムの増粘剤としての作用も抑えておくと良いです。なお、合成高分子は名前のどこかしらに「ポリ」の表現があります。

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