美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

ヘアカラー製品~永久染毛剤~

ヘアカラー製品の締めくくりです。
実質的には酸化染毛剤になります。低分子の染料を毛皮質の奥深くに浸透させ、これを酸化および重合(分子をたくさん結合させて大きな分子にしていく)することで発色します。「過酸化水素」がアルカリ剤の中で分解して生じた酸素がメラニン色素を分解し、染料を重合させます。

酸化染毛剤は次の3種を押さえておきましょう。
「染料中間体」→酸化されて発色する染料。代表例の「パラフェニレンジアミン」はいかにも染料らしい物質名ですね。
「調色剤」→カップラーともよばれ、染料中間体とともに酸化されると、染料中間体のみのときとはまた異なる色調を呈します。
「直接染料」→ 酸化される前の段階ですでに有色な染料です。

また、酸化染毛剤は「医薬部外品」に分類され、「パラフェニレンジアミン」はアレルギー反応を引き起こすことがあるため、「パッチテスト」が義務付けられています。

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