美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説18

第28回美容師国家試験より引用

香粧品に用いられる色材に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 天然色素は、タール色素に比べて、着色力や耐光性、耐薬品性が優れている。

b 使用できるタール色素は、厚生省令によって品目が定められている。

c 微粒子酸化チタンは、紫外線遮断剤として用いられる。

d カーボンブラックは、不純物として、発がん性の疑いのあるアスベストを含みやすい。

 

① aとb   

→× aは正しくありません。天然色素は耐光性や耐薬品性が低いため、香粧品においてそれほど多くは使用されません。bは正しく、タール色素のことを法定色素と呼んだりもします。

 

② bとc

→〇(正解) cは正しく、微粒子酸化チタンは紫外線を散乱させることで皮膚への紫外線照射を緩和してくれます。

 

③ cとd

→× dは正しくありません。アスベストを含みやすいのは体質顔料のタルクです。カーボンブラックに含まれることがあるのはベンゾピレンです。

 

④ aとd

→× aにおいて、天然色素は耐光性や耐薬品性が劣ること、dにおいて発がん性の不純物の物質が異なることから正しくありません。

 

#美容師国家試験#香粧品化学#色材#不純物#発がん性#微粒子酸化チタン