美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説41

第31回美容師国家試験本試験より引用。

香粧品に用いられる配合成分とその配合目的に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

パラオキシ安息香酸エステルは、防腐剤である。

→〇 別名パラベンでもあるこのパラオキシ安息香酸エステルは防腐剤の代表例です。紫外線吸収剤のパラアミノ安息香酸エステルと混同しないように注意してください。

②ベンザルコニウム塩化物(塩化ベンザルコニウム)やトリクロサンは、殺菌剤である。

→〇 塩化物(塩化・クロなどのつく物質)は主に殺菌剤として使用されております。

ジブチルヒドロキシトルエンは、抗酸化剤である。

→〇 少々名称が長いですが、「ブチル」の表記があれば抗酸化剤(酸化防止剤)です。なお、ビタミンEも抗酸化剤ですが、ビタミンCは美白成分ですのでご注意ください。

④クロルヘキシジンは、金属イオン封鎖剤(キレート剤)である。

→×(正解) これもまた「クロ」の文字が入っておりますので、塩素系ということで殺菌剤として使用されます。なお、「消毒」の科目では毒性が低く使い勝手の良い消毒剤として紹介されてますね。