第31回美容師国家試験本試験より引用。
酸化染毛剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
➀ 酸化染毛剤は、先着の仕組みの違いによる分類では永久染毛剤に属する。
→〇 酸化染毛剤は、シャンプーでは色落ちせず、染色を解消するためには脱染剤を用いなければならないことから、永久染毛剤に分類されます。
② 酸化染毛剤は、化粧品である。
→×(正解) 酸化染毛剤は文字通り「酸化還元反応」を伴うため、作用がいくらか強く医薬部外品に分類されます。なお、一時染毛料および酸性染毛料は化粧品に分類されます。
③ パラフェニレンジアミンは、酸化染毛剤に使用される有効成分のひとつである。
→〇 パラフェニレンジアミン自体はもともと無色ですが、過酸化水素水などの作用により酸化されると発色します。こうしたことから、パラフェニレンジアミンなどは「染料中間体(カップラー)」とされ、発色後はレゾルシンなどの「調色剤」により色調が調整されます。
④ 酸化染毛剤は、使用の都度パッチテスト(皮膚塗布試験)を行って使用する。
→〇 ③で出てきた「パラフェニレンジアミン」はアレルギー症状を引き起こす場合があるため、これを用いる際には必ずその48時間前にパッチテストを実施することになっています。