美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説57

第34回美容師国家試験より引用。

 

香粧品に用いられる色材とその分類に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

 

① 酸化鉄 ー 着色顔料

→〇 酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラックなどは代表的な着色顔料です。

② 雲母チタン ー 光輝性顔料

→〇 細かい光沢を与える光輝性顔料の主成分はこの雲母チタン一択です。

③ タルク ー 体質顔料

→〇 タルクはパウダーの原料として一般的な成分であり、カオリンやマイカとならんで体質顔料に分類されます。

亜鉛華 ー 天然色素

→×(正解)亜鉛華は酸化亜鉛のことであり、収れん作用や消炎作用を兼ね備えた白色顔料です。なお、白色顔料としての効果は酸化チタンの方が強いです。また、本問に出ている中で、光輝性顔料を除いた「着色顔料・体質顔料・白色顔料」をまとめて「無機顔料」と呼びます。