美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説95

第40回美容師国家試験より引用

 

香粧品の原料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

 

パラフィン炭化水素に分類される。

→⚪︎(正解)

 パラフィン、ワセリン、スクワランなどは代表的な炭化水素類に分類されます。なお、スクワランは、サメの肝油に含まれるスクワレンに水素を用いて付加反応を行うことで得られます。

 

② ポリビニルピロリドン(PVP)はアミノ酸がペプチド結合て。繋がった構造をもつ。

→×

 ペプチド結合とは、アミノ酸どうしで形成される結合様式です。多数のアミノ酸がペプチド結合でつなかって高分子化するとタンパク質になります。

 

③ 水性原料としてメタノールが使用される。

→×

 これは絶対に選んではいけないやつです。国家試験においてメタノールを使わせたがる傾向がありますが、メタノールは劇薬につき、例外無しに使用不可です。

 

グリセリンは防腐剤として使用される。

→×

グリセリンは保湿剤として用いられる多価アルコールです。防腐剤としては、パラベンとも呼ばれるパラオキシ安息香酸エステルを確実に押さえてください。