美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

水性原料~言うて水とエタノールだけ~

今日は水とエタノールについてのポイントをまとめてみました。

物質を溶かす側の液体を溶媒といいますが、水は無機(化学式H2O…炭素Cが含まれないので無機)溶媒、エタノール有機(化学式C2H6O…炭素Cが含まれるので有機)溶媒にあたります。

不純物を除去した水、「精製水」は溶媒として化粧水、乳液、シャンプー剤、パーマ剤などに幅広く用いられています。

エタノールは「アセトン」や「酢酸エチル」と並んで代表的な有機溶媒で油分や樹脂などの水に不溶な物質を溶かします。エタノール有機溶媒としてのみならず、「収れん作用」、「消毒作用」なども持ち合わせた優れた物質です。

エタノールと同種のアルコールは保湿性の高い「グリセリン」、防腐剤としてたまに使われる「イソプロパノール」、国家試験でお馴染み、危険なため使用不可な「メタノール」、クリームなどの乳化に関わる「セタノール」などもこの機会に整理してみると良いでしょう。

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