美容学校講師のブログ講義(香粧品化学)

美容師を目指す向けて努力している学生のために、少しでもお役に立てればと、香粧品化学やアンチエイジングに関するお話をしていきます。

美容師国家試験解説32

第30回美容師国家試験より引用

次の香粧品のうち、医薬部外品として規制されているものの組合せはどれか。

a サンスクリーン剤
b 染毛剤
c パーマネントウェーブ用剤
d アストリンゼントローション

① aとb
→×
サンスクリーン剤はその実態が紫外線吸収剤であるため、特に化学反応を含めた強い作用などは持っていないため化粧品に分類されます。一方で、染毛剤は脱色剤および脱染剤も含めて酸化還元反応を伴うため医薬部外品に分類されます。

② bとc
→○(正解)
染毛剤は①にて説明済みですが、パーマネントウェーブ用剤も第1剤としてシステインやチオグリコール酸(これが少し強い作用を持ちます)などの還元剤、第2剤として、臭素酸カリウム過酸化水素(脱色作用もあるので要注意)などの酸化剤を用いるため医薬部外品に分類されます。

③ cとd
→×
アストリンゼントローションは収れん性化粧水です。皮膚面のpHを整える作用を持ちますが、特に作用が強いわけでもないため、化粧品に分類されます。

④ aとd
→× 前述のとおり、いずれも化粧品に分類されます。

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