第34回美容師国家試験より引用。
界面活性剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
①シャンプーに用いられるアルキル硫酸ナトリウムは、陰イオン界面活性剤である。
→○ アルキル硫酸ナトリウムは主に合成石けんに用いられ、陰イオン界面活性剤として高い洗浄効果をもちます。
②陽イオン界面活性剤は、逆性石けんとも呼ばれる。
→○ 帯電防止効果をもつ第四級アンモニウム塩や殺菌効果をもつベンザルコニウム塩化物は陽イオン界面活性剤の代表例であり、逆性石けんとも呼ばれています。
③両性界面活性剤は、溶かした液体の温度によって、陽イオン界面活性剤か陰イオン界面活性剤の性質を示す。
→×(正解) 両性界面活性剤は酸性溶液中では陽イオン界面活性剤の性質を示し、アルカリ性溶液中では陰イオン界面活性剤の性質を示します。つまり、両性界面活性剤の性質は、温度ではなく液性によって変化します。
④非イオン界面活性剤は、他の界面活性剤に比べて、毒性や皮膚刺激性が低い。
→○非イオン界面活性剤は、無毒であることはもちろん、低刺激であることからクリームや乳液など、幅広く用いられています。
#美容師#国家試験#過去問#解説#香粧品#界面活性剤#陽イオン#陰イオン#両性#非イオン